YAMAHA FG-300Dの思い出

2020/03/04

GUITAR

t f B! P L
1982年の夏
僕はまだエドワードヴァンヘイレンもアンガスヤングも知らない。
中学生の自分は夏休みの間なぜか単身赴任中の親父が住む北海道の寂れた町のボロいアパートで過ごすことになった。
なんでそうなったのかは覚えていないけど、ちょっとした旅行気分だったはずなのだが、友達はいないし、遊ぶものもないのでとにかく暇でしゃーない。
それをみかねたのかある日親父が近所の商店街にあるエルム楽器で買ってくれたのがこのFG-300Dだった。



当時ギターが欲しかったという記憶は一切なく、どういう経緯で買ってもらったのかも全く覚えていないけどとにかくギターがやってきた。
YAMAHA FG~300D 当時3万円 日本製
30年以上経った今となっては立派なビンテージギターだが、ギターおやじなら青春時代にみんな一度は手にしたことがあるんじゃなかろうかってくらいそこらへんに転がっているけど今でも中古市場で1万円程度で取引されたりしている。


そしてこのギターで初めて弾いたのは『四季の歌 』
はーるを愛するひーとーはーこーころ清きひとーすーみれのー花のーようなーぼーくーの友達ー
Am Dm Emと3つのコード全部マイナーコードというありそうでないコード進行を
永遠と弾き続けた。別にこの歌が好きだったわけじゃない。一緒に買ってもらった教則本の最初に出てただけである。
その後何曲かマスターしたものの当然のようにFの挫折を味わいそのうちギターは弾かなくなった。
次にギターに触れたのはしばらくしてから友達の亀谷君の家で兄貴からもらったというテレキャスターを手にした時。自分のフォークギターと比べると弦が柔らかくて随分と弾きやすいなーと思った。ただし音はペケペケとうすっぺラな音でアンプというものに繋がなければいい音は出ないんだということを初めて知った。
そしてそれから祖母に頼んで買ってもらった中古のストラトにのめり込んでいく。
ギターはヤマハが一番と信じてたのでこのチェリーサンバーストのストラトも当然ヤマハ製(フェンダーとかギブソンとかを知ったのはもう少し後になってから)だった。
エレキギターを練習してるうちにFも克服し、高校生1年製の時にンドを組んだ。
FG-300はその間ずーっとケースに仕舞われたま。高校3年生の文化祭で一瞬日の目をみたが、その後は社会人になったばかりの頃、酔うと歌本を取り出してカラオケ替わりに鳴らしたりしてた。
そんなFG-300を今回約10数年ぶりに引っ張り出して来た。
綺麗に磨いてネックのそりも矯正してフレットのすり合わせもなんとなく済ませた。弦高が異常に高いのでザドルも削って調整して新しい弦を張ると、38年前の懐かしい音がした。
四季の歌は忘れずに今でも弾けた。




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